比内地鶏の周辺がにぎやかだ。
偽装された鶏が「比内地鶏」で、偽装した会社の名前が「比内鶏」と、ちょっとややこしい。比内地鶏は日本三大美味鶏で、高いがうまい。比内鶏は天然記念物なので食べられない。
で、地鶏と単なる鶏との違いはというと、指定在来種の血が半分以上で、飼育期間80日以上が地鶏。それ以下だと地鶏とは言わない(言えない)。さらに、一坪何羽以下で飼えとか、地面で飼えとか、JASが規定している。
ブランド鶏というのもいる。これは地鶏に近い飼育環境/条件だが、ほんの少し及ばないというのが多い。うまさで言えば、地鶏といい勝負をする鶏もいる。
このブランド鶏のささみと野菜をスープ煮にしてメインディッシュにした、愛犬用のお弁当を開発中だ。
地鶏やブランド鶏は、人気が高く、安定して確保するのがむずかしい。さらに世界的な鶏不足、猛暑、水害などが重なって、まとまった量を確保するのはいまや至難の業だ。
たかだか犬たちのために、どうしてそんなにこだわるのかという肉屋さんもいるが、全期間において抗生物質の添加のない飼料を与えて飼育するなど、安全、安心だからだ。トレーサビリティだってオッケーだ。
普段「肉副産物」とやらを原材料にしたフードを食べ続けている犬たちに、ぜひ食べてもらいたい、おいしいお弁当なので期待してほしい。
■写真は、比内地鶏。ブロイラーと違い、平飼いだからストレスも少ない。
だから病気にもなりにくい、したがって抗生物質もいらない。