「地ぱん」というパンがある。福島の銀嶺食品さんというところのパンだ。
最近は、プロントとかのグランドメニューにも載っているので、ご存知の方も多いと思う。
このパンは和食に合う。といっても並大抵の合い方ではない。和食に合うと言われ、想像するのは、ご飯の代わりかな程度だ。もちろんご飯の代わりにみそ汁といっしょに食べてもおいしい。(おいしかった)
びっくりするのは、このパンがみそ汁の具、天ぷら、あんかけ料理、煮込み料理の素材として使われたり、鍋料理のシメにうどんの代わりとして登場したりもすること(雑炊もOK)。もちろん煮崩れたりなんかしないし、むしろ煮込んだ方がおいしくなる。(今朝、昨日のシチューの残りに地ぱんを入れたものが出てきたので実感できた。)
福島に行った時に、茶碗蒸し、しゃぶしゃぶ、田楽をごちそうになったが、まったく違和感がなく、なぜかホッとする味わいなのだ。この時は、牛しゃぶを食べながら、同時に地ぱんをお湯/スープにくぐらせ、胡麻ダレやポン酢でいただいた。
田楽は、ご当地の会津みそを付けて串に刺して地ぱんを焼いたもの。この歯ごたえがたまらない。
和食以外にも、洋食、中華などいろいろレシピがあるとのこと。
昔からある日本の伝統的な原材料を使った、日本人のためのパン、地ぱん。
巷にあふれるパンとは根本的に思想が違う、われわれの食のスタイルを変えるほどのポテンシャルを秘めた異次元のパンだ。
いま思い出したけど、ワインを練り込んで焼いた地ぱんも超人気らしい。
■写真、左から、そば粉のパン、8種の雑穀パン・穀福、もち麦パン。この他にも国産小麦と玄米を使ったパンやアミノ酸の美容パンなど、いろいろある。