'photo courtesy Rutland Manor Australian Labradoodles in Australia'
生後3カ月めまでに子供、大人の男性、他の動物に頻繁に会わせていないと、生涯、彼らと友好な関係が築けない。イヌの行動学の定説らしい。
その、ちょうど3カ月めでパセリがわが家にやってくる。
うちの歴代のイヌたちは、この限られた時期に猫と接触させなかったがために、猫に対しては一生攻撃的な態度をとり続けることになった。
イヌたちが、社会の一員として必要な素地を学習する最初の期限が、3カ月めなのである。
子イヌの入手は7週齢が理想とされているので、引き取ってから3カ月齢になるまで、社会性を身につけさせるために飼い主があらゆる手段を講じなければいけないのだが、パセリにはその期間がない。
パセリは、いわゆる“学習の期限切れ”でやってくるのだけれど、そこはラトランド・マナーのこと、きちんと対応してくれている。
子供をはじめとする人間や他の動物ともたびたび接触させているし、6週齢になると、TVの音はもちろん、エンンジンノイズ、爆発音、騒音などを、時には大音量で聞かせたりしている。
クレート訓練をかねて、空港のトーイングトラクターのシミュレーションもやっている。
パピーたちを母親といっしょに、クレートごと手押し式の四輪車やジョンディアのゲーターにのせ、ガラガラいわせながら練り歩くのだ。
これなら空港のトーイングトラクターも怖くない。
“活犬”空輸のために何度か経験したことがあるけれど、実際、成犬でも飛行機から降ろされ貨物の検査場まで移動する際の、あのガタガタ、ガラガラにビビるヤツは多いと思う。
ビビる程度ならいいけど、この恐怖と不安がチビの「刷り込み」となったら、生涯、影響が残る。
この時期は、恐怖の観念とかが非常に刷り込まれやすい時期なので、ちょっと間違えると恐怖心や臆病な性格を持つイヌにならないとも限らない。
ちなみにANAの空輸の送り状には、イヌの場合、品目:動物、内容品:活犬、OTHER CHARGEには“檻代=XX円”と記載される。活犬とオリですよ!
猫に関しては、ラトランド・マナーから最初に届く申込み用紙/お願いリストに、家族構成、飼育歴やこれからの食餌のスタイルを記入した時に、Any Special Needs?という項目があったので、可能な限り猫と遊ばせてくださいと書いたので心配はしてないが…。
とりあえず第一段階の社会化を勉強してから、パセリはやって来る。
写真:
オーストラリアン・ラブラドゥードルのパピーは、子供たちとも頻繁に遊ぶ機会がある。