去年の暮れ朝日新聞に「酒、チョコ、ナッツ…ペットには毒」という記事が掲載された。
パーティーシーズンを前に、食べ残しをペットにやらないでとの全米動物愛護協会/ASPCAの警告を紹介したものだ。
記事には、愛犬家にとっては常識ともいうべき、イヌに与えてはいけない食品が列挙されているが、やや意外なのがアボカドかもしれない。
2008年12月24日付けの朝日新聞の記事 (クリックで拡大)
アボダームという比較的ポピュラーなドッグフードがあるが、これはアボカドの果肉を主原料に加えて、アボカドに含まれるアボカドオイルでの体質改善をセールスポイントにしている。
アボカドオイルには必須脂肪酸のオメガ6(リノール酸)が10〜40%含まれ、コレステロールを下げ、アルカリ性の体質を維持する働きがある。
実際にアボダームを与えると毛艶がよくなったり体臭が改善されたりするのは事実だ。
【ポチのおみやげ】が飼い主さんに聞いたリアルタイムアンケートでは、アボダームは69ブランド中9番目の人気だ。
このフードとアボカドの関係について、輸入元からのニュースリリース等がないところを見ると、特に問題はないのだろう。
わが家の先々代のラブたちは一時期、アボダームを主食にしていたことがある。
お恥ずかしいことながら、当時はイヌの食事に対する問題意識が希薄だったせいで何も感じなかったが…。
で、ASPCAのサイトに行ってみると、“ペットの毒”の項目に“ペットに与えてはいけない人用食品トップ10”というコーナーがあって、アボカドに関し下記の記述がある。
アボカドの葉、果物、種と皮にはペルシン(Persin)がふくまれていて、
犬は嘔吐と下痢を引き起こすことがある。
鳥と齧歯類は、特にアボカド中毒に敏感で、(中略)少量の摂取で致命的になる場合がある。
最近多い愛犬の手作りごはんのレシピ本でも、アボカドは栄養価の高い果物としてとりあげられていたりするので注意が必要かも。
本日のPJとパセリの晩ご飯:
馬肉、レバー、ビタミンC、タラ肝油etc.
表面の粉末は、小麦胚芽&ふすま、ビール酵母、海草、ハーブなど。
朝食は穀類、野菜、殻付き生卵など。おやつに生骨。
上のASPCAの“トップ10”では、生肉、生卵、生の骨は厳禁ということになっている。