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マーリーは世界一おバカなイヌではなかった

ラブラドールレスキューというNPOがある。

厳しい訓練を積んだ盲導犬を見て、ラブは生まれつき頭がよくて
従順だからと勘違いして飼ってはみたけれど、あまりのギャップに
見放されてしまったラブの、レスキューを専門に行っている組織だ。

販売時期を逸したからとか、繁殖能力がなくなったからと、保健所や
動物管理センターに純血犬を持ち込む、悪質なペットショップや
ブリーダーと同レベルの身勝手な飼い主に、自分が描いてたイメージと
違うとの理由で捨てられたラブの救出をしている。

IMG_0705_2-thumb.jpg

子ども時代のラブは想像以上にやんちゃだし、大人になっても
結構がんこなところがあって、こちらの思うように振る舞って
くれないこともある。

でも、ラブといっしょに暮らしている人たちというのは、そんな
ラブに振り回される毎日が楽しいし、素敵だと思っているはずだ。

ラブに限らず、イヌと暮らすということは、お互いの生活が
豊かになるという喜びにあふれている。


世界一おバカなイヌという触れ込みの、【マーリー】を観た。

【プラダを着た悪魔】の監督なので、ちょっと期待したけど…

マーリーは、ほとんど矯正不可能な問題行動、たとえば人を咬んだりする
ような攻撃性はなく、日常のトラブルを映画チックに表現してるだけで、
それほどおバカなラブではないと断言できる。

飼い主がイヌに関してやや準備不足だったのかなと思う。

それでも、“愛犬と家族との絆を描いた感動の物語”には間違いないし、
これからラブを飼おうと考えてる人には、ぜひ観ていただきたい映画だ。

家中の家具を傷だらけにされても、カフェでテーブルをひっくり
返されても、雷にパニクって網戸を破られても、ドッグビーチで
粗相しても、それでもラブが飼いたいと思えるならば、資格十分だ。

マーリーの飼い主は、2回めの胃捻転を発症した13歳の時に
安楽死を決断。
安楽死をチョイスしたからって愛情が目減りするとは思わないが、
なんかイージー。

日本人とアメリカ人の安楽死に対する感覚の違いを感じる。


資料1.
アメリカの動物保護協会によると、動物保護施設が年間保護する
600万頭〜800万頭のペットのうち半数が安楽死させられているとの
データがある。

また別のデータによるとアメリカの安楽死数の推移は下記の通り
 1998年 1700万〜2000万
 2000年 700万〜1000万
 2003年 400万〜 500万

資料2.

スティーブン・ブディアンスキー著【犬の科学】
によると、
アメリカでは1年に1500万頭のイヌが収容所に送られるか、獣医師に
よって安楽死させられる。

これは全飼育頭数の四分の一。
1900年代後半の統計らしい。それにしても1500万頭!

資料3.
日本の2006年度の引取り動物(犬)の殺処分数は約11万頭。
(ねこも入れると約34万頭。)
ただし、この数字に獣医での安楽死の数は入っていない。

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2009年04月03日 01:08に投稿されたエントリーのページです。

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