食べることで健康になる生フード。〈夕食編〉
きょうの夕食。
生肉、レバー、タラ肝油、リンゴ酢、ビール酵母、
にんにく、生の骨、小麦胚芽、ふすま、ハーブ。
これらをPJとパセリの体重に合わせて準備。
本日は馬肉。
PJは400グラム、パセリが300グラム。
Q 何で生肉なの?
A 犬の消化の仕組みは、酵素にしても、
構造にしても、生肉で、すべてうまくいくように
できている。
犬の消化時間の研究というのがあって、生ものなら
4〜5時間、半生9時間、ドライは16時間で胃を
通過し腸管に入るらしい。
要するに、生肉、生骨なら、即、消化・吸収される
ため、他の臓器に負担がかからない。
犬は、祖先の狼の時代から110万年もかけて、
からだが生肉用に進化してきたわけで、
今さら、人間の都合で変えられない。
どう考えても、生肉がベスト。
しかし、生肉は取扱いが厄介だ。
上の写真のトレイの奥に赤身のかたまりが見える
けれど、これを一口大にカット。前日、冷凍庫から
冷蔵庫に移しといて、パーシャルになったところで
の作業だ。(下の写真)
中型犬クラスであれば、手羽ならカットの手間は
省ける。最近は、馬肉のいろんな部位をダイス状に
バラ凍結したものが販売されているが、あれは
いい。
カットは、タイミングもむずかしいが、相手は
生肉だから、作業に使った包丁、まな板なんかの
調理器具も、きちんと洗浄しなければいけない。
シンクも。
馬肉はまだしも、鶏肉ならサルモネラとかの恐れが
あるから洗浄というより消毒に近い。
これは、むろん人のためであって、
犬たちはには、ぜんぜん関係ない。
それは、こういうことだ。
基本4:犬の消化系は、仮にサルモネラ菌だとか、
大腸菌だとか、寄生虫だとかに感染したとしても、
強酸性の胃酸(pH1)で対処できる。
基本5:腸管が短いから、問題が起きる前に
病原体が排除されてしまう。
なので、免疫機能が低下して、腸内環境が
衰弱した犬でない限り、まったく問題ない。
でも、いくらお犬様のためとは言え、
もとい、飼い主様の安全のためとは言え、
毎日、消毒というのもしんどい。
もう一つ、生肉を与えたら生骨も必須で、
多すぎても、少なすぎてもダメ。
基本6:生肉に含まれるリンは、体内のカルシウム
を消耗する。
だから、リンとカルシウムのバランスを適正に
保つために、カルシウムの豊富なレシピにする
必要がある。
その他に、内臓を与えて微量栄養素を強化したり、
オメガ3/αーリノレン酸という脂肪酸を確保したり
フツーの飼い主さんには面倒なことが多い。
面倒なことが一切なくて、手軽に与えられ、
食べることで健康になる…。
そんな生肉主体のフード、開発中。乞うご期待。