« 食べることで健康になる生フード。〈夕食編〉 | メイン | 生フードについて考える 1そもそも“生フード”って何? »

生肉や生骨を与えたいけれど
サルモネラ菌や寄生虫が心配という方へ

生の肉、骨、内臓を主体にした食餌を推奨すると、サルモネラ菌、大腸菌、寄生虫を心配する人がとても多い。

しかし、犬の食餌用とはいえ、基本的に人の食材を使用するので、ふつう入手できる肉や骨、内臓は、正規に屠畜され、食肉加工の許可のある所で処理されたものなので、ほとんど問題はない。


Photo: 馬の生肉、内臓、骨セット。ちなみに、右端のベージュのしわくちゃは肺で、これだけは湯がいてある。生なら真っ赤。肺の左の上段は心臓、中段が腸、下段は肝臓。


もう一つ重要なこと。それは、免疫機能が低下したり、腸内環境が衰弱していない健康な犬であれば、消化の仕組みが生肉などの細菌に最初から対処できるようになっているという事実。

すなわち、さまざまな病原菌がからだに入っても、犬はその強酸性の胃液で対処するとともに、短い腸管のおかげで病原体が問題を引き起こす前に排出されるようになっている。

最新のDNA鑑定により、犬が狼から分岐したことが分かっている。この狼の時代のずっと以前から、犬の祖先は百数十万年もかけて、生肉、生骨等にあわせ、その消化系を進化させてきたのだ。

生肉、生骨、内臓メインの食餌は、元はと言えば、犬の祖先である狼や野生の犬の食餌を手本にしたもので、本来肉食である犬たちにとって、まったく自然な食品であることに疑う余地はない。

欧米では、生肉、生骨、生の内臓のフードを30年以上にわたって実践する研究者、ブリーダー、獣医師、そして一般の多数の飼い主から、まったく問題が発生せず、むしろ健康状態が改善するという証言が多数報告されている。

生肉、生骨、生の内臓は、持続的な健康が得られる犬の食餌として、日本以外の犬好きの多い国では、完全に市民権を得ているスタイルなのだ。

PS. 実際には、上記の他に、野菜やフルーツ、オイル等も必要で、全体の割合が微妙。その辺は、いずれまた。

About

2010年05月03日 20:05に投稿されたエントリーのページです。

ひとつ前の投稿は「食べることで健康になる生フード。〈夕食編〉」です。

次の投稿は「生フードについて考える 1そもそも“生フード”って何?」です。

他にも多くのエントリーがあります。メインページアーカイブページも見てください。