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生フードについて考える 2
“生”のメリット・デメリット

生フードを与えることのメリット

1: 市販の調理/加工されたフードは、加熱されることで成分が損なわれる。非加熱の生フードなら、原材料に豊富に含まれる栄養素、微量成分の損失がなく、天然素材の持つ“生命エネルギー”を丸ごと摂取できるので、自然治癒力が高まり、健康なからだを作る。

2: 体内にある酵素と、生の食物に含まれる酵素とで、消化システムが正常に機能し、効率的に食物を分解するため、臓器の負担が減り、結果的に病気を予防することになる。

3: 肉副産物、化学調味料、化学保存料、合成着色料のない、ヘルシーで安全な食餌を与えることができるので、持続的な健康が得られる。



Photo: パセリもPJも、“生”に目がない。


生フードを与えることのデメリット

1: 生肉や骨、内臓の臭いと触感、保存スペースの確保など、一般的な市販のフードほど、扱いが魅力的ではない。

2: 骨のカット、野菜の粉砕、解凍、使用した調理器具の洗浄などに、ほんの少し時間と労力を要する。

上記の2点が短所だ。この点さえクリアできれば、犬のQOLが向上し、健康ではつらつとした愛犬と暮らすことができる。



Photo: パセリは、ブリーダーが“生教”なので、離乳直後から生ひとすじ。


生フードを与える場合の条件として、健康診断のために、年1回以上、血液検査を受けた方がいいかも知れない。自家製レシピで与える場合の栄養の偏りを調べるための、言ってみれば保険のようなものだ。

コストは、市販のプレミアムフードと同レベルか、それ以上の場合もあるかもしれない。最初、気合いが入りいろいろ購入しすぎたりするが、慣れてくると、家族の食事の一部を流用したり、付加物などの工夫もできるようになるので、ある程度抑えることもできる。また健康になることで確実に医療費も減るので、総じて、他のフードにくらべ割高ということはない。



Photo: PJの得意技、鴨ネックの早喰い。


食材の保存スペースとして専用冷凍庫があると便利だ。犬のサイズによっては冷蔵庫の冷凍室でもOKだが、材料をまとめ買いしたり、大量に下処理をして効率アップを図る場合は必須だ。


「生フードについて考える」は、
下記の順番で掲載します。
1: そもそも“生フード”って何?
2: “生”のメリット・デメリット
3: 生骨って何のこと?
4: 穀類っていいの?悪いの?
5: どのくらいの量を与えるの?

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2010年05月08日 17:23に投稿されたエントリーのページです。

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