タマネギ・長ネギ
タマネギ、長ネギ、ニラ、ニンニク、エシャロット、ラッキョウなど、ユリ科の植物に含まれるアリルプロピルジスルファイドが溶血性貧血(ハインツ小体性貧血)を引き起こします。いわゆるネギ中毒です。丸かじりはいうまでもなくNGですが、具(タマネギやネギ)を取り除いたスープや肉じゃが、みじん切りの入ったハンバーグでも中毒の可能性があります。また、調理の時に床に落ちたタマネギのかけらの拾い食いにはくれぐれもご注意ください。命にかかわります。
昔の犬はみそ汁ぶっかけごはんだけで18歳まで生きたんですから、あまり深く考えなくてよろしいという獣医さんもいます。
管理人の愛犬のフラットとラブには、時々ブロッコリーの芯を生やゆでたりして与えていましたが、便に異常は見られませんでした。ただし「ヨーロッパでは、アブラナ科の野菜に含まれるシュウ酸が犬によくないので与えない。」という記述に接してからは食べさせるのを止めました。どちらにしても、生の場合は寄生虫を防ぐために十分に洗って与える必要があります。
PS. アメリカのナチュラルダイエットの権威で著名なブリーダーのウェンディ・ボラードと、ニューヨークで最も敬意の払われる動物病院の獣医師ケリー L. ブラウンの両氏は、共著の「Holistic Guide for a Healthy」のなかで、ドッグビスケットの代わりに、ブロッコリーの茎を推奨しています。(念のため)
また、ブロッコリーの項目で登場した、ウェンディ・ボラードとケリーL. ブラウンの両氏は、共著の「Holistic Guide for a Healthy」のなかで、バナナ、プラム、プルーン、アプリコット、リンゴとともにレーズンをあげ、果物に関して「犬の欲しがるものは何でもあげましょう」といっています。(どちらを信じますか?)。
個人的なことですが、管理人の愛犬シャギー/フラットコーテッドは、7歳当時にアイスクリーム用に作っておいたラムレーズンを1瓶・150g程度、自分でふたを開け、家人の留守中に平らげましたが、多少酔っぱらっていた程度で、中毒にはなりませんでした。
素性のはっきりした新鮮な生肉がコンスタントに入手可能なら生肉でもOKで(トキソプラズマ症の危険性がある生の豚肉は厳禁)、少しでも不安なら加熱が無難というところでしょうか。
どちらにしても肉だけというのは×で、生か軽くボイルした野菜ときちんと火を通した穀類、内蔵、骨、さらに必須脂肪酸と適当な栄養補助剤も加え、栄養のバランスを取るというのが生肉派です。
(BARF/生物学的に適正な食餌の提唱者、Dr.ビリングハーストは穀類は犬たちに不要といっているようですが。)
もともと雑食なんだから、毒といわれる食材以外のものを、それなりに栄養のことも考え、愛犬をよく観察しながらながら適当にやればいいんじゃないのという人もいます。
そんなことより市販の良質のドライやウエットのドックフードをきちんと食べさせるのが一番という人が大多数という統計もあります。
それほどの量を一度に摂取する可能性はほとんど考えられませんが、注意が必要です。通常の常識的な摂取量であれば、殺菌効果や抗酸化作用が期待でき、食欲増進にも効果的です。あげ過ぎは禁物です。
掲載の食材以外に、たとえば観葉植物や道端に生えている雑草など、ごく普通の植物に有害なものがあります。
また、犬たちの身の回りにも危険なものがあふれています。
海の近くに住んでる方なら常識かもしれませんが、浜辺に打ち上げられて乾燥した小さなフグの死骸なんかも大変危険です。愛犬と海に行ったときなど、ご注意を!
普段から、床にオヤツを直接置いて与えたりせず、オヤツといえどもきちんと器に入れてあげたり、人の手からあげる習慣がたいせつです。
カ:
カラー、キキョウ、キョウチクトウ、
キングサリ(キバナフジ)、
キンポウゲ(ウマノアシガタ)、クリスマスローズ
サ:
スイセン、スイートピー、スズラン、
ストレリチア(ゴクラクチョウカ)、
センダンの実、ソテツの実
タ:
ツツジ、チューリップ、トウゴマの種子
ハ:
ヒガンバナ、ビャクブ、ヒヤシンス、フクジュソウ、
ポインセチア
ヤ:
ユリ
※有毒な植物はまだまだたくさんあります。茶色の表示は死亡する可能性のあるものです。専門のサイトでお調べください。
●洗剤
食器用洗剤、洗濯用洗剤、漂白剤、石けん
●鉛類
古いペンキ、ハンダ、釣りのオモリ
●動物
毒蛇、ヒキガエル、ハチ
●その他
タバコ、油、灯油、バッテリー、不凍液、針・ゴルフボールなどの異物